二日酔いになりたくない!~予防と対策~
4月を迎え、新たに新生活がスタートするこの季節。
新しい職場や環境で、歓迎会や新年会など様々なお酒の機会が増えてくる方もいらっしゃるかと思います。
「楽しい時間にお酒が進み、ついつい二日酔い・・・」なんて経験をした事がある方、もしくはこれからしてしまう方も多いのではないでしょうか。
せっかく盛り上がってお酒を飲んでも、二日酔いになれば楽しい思い出が台無しになってしまいますよね。
実は、二日酔いは簡単な方法で予防する事が可能なんです!
今回は、『二日酔いになるメカニズム』や、『予防の為の具体的な方法』をご紹介していきます。
今からでも出来る簡単な方法ばかりなので、ぜひ飲み会前に実践してみてくださいね。
- どうして二日酔いになるの?
- 【二日酔い】主な症状
- 二日酔いにならない方法【飲む前】編
- 二日酔いにならない方法【飲んでいる最中】編
- 二日酔いにならない方法【飲んだ後】編
- 二日酔いになってしまった場合は?
- まとめ
どうして二日酔いになるの?
「二日酔い」とは、お酒を飲み過ぎた翌日に起こる、吐き気や胸やけ、頭痛などの不快な症状の事です。
人間の体がアルコールを摂取すると、アルコールは胃と小腸から血液中に流れます。
摂取したアルコールは、【アセトアルデヒド】と呼ばれる有害物質に変化するのですが、一般的にはアルコールが肝臓に運ばれた時分解され、無害化されます。
しかし、アルコールを過剰摂取するとアセトアルデヒドが体内で無害化できなくなり、体内に蓄積するのです。
つまり二日酔いとは、多量のアルコールを摂取する事により、肝臓で分解できなかったアルコールが体内で引き起こすものなのです。
肝臓で分解できる程度であれば二日酔いになりませんが、分解できない量の場合は、再度アセトアルデヒドが血液中に戻り、体内を循環してしまいます。
その際に、無害化される前のアセトアルデヒドも一緒に戻ってしまう為、二日酔いの症状が起こるのです。
さらにアルコールには利尿作用があるので、アセトアルデヒドを薄めたり分解したりする作業に必要な水分が不足します。
身体が脱水状態になり、利尿作用も怒らない為、有害物質を体外へ排出できなくなります。
その為、有害物質が体内をめぐり続け、二日酔いに繋がります。
【二日酔い】主な症状
二日酔いの主な症状は、頭痛、身体の震え、だるさ、吐き気や嘔吐、喉の渇きなどが多いです。
人によって症状は異なり、程度も違う事が特徴です。
それぞれの原因としては、
・頭痛や身体のだるさ:アセトアルデヒドが原因であるケースが多いので、濃度を薄くしたり、体外へ排出させる事が先決です。
・体のだるさ:原因の1つとして、肝臓がアルコールを分解する方を優先してしまい、体内に送るエネルギーが生産できない事が多いので、エネルギー不足になる。
・吐き気や嘔吐:胃食道逆流症である為、刺激のある食べ物を避ける事で悪化を防ぎましょう。
二日酔いにならない方法【飲む前】編
1、体調は万全の状態にしましょう!
当たり前かもしれませんが、飲み会前に体調を万全に整えておく事が1番大事です。
『睡眠不足』だったり、『疲労が溜まっている』状態は、とにかく避けたい所です。
先程も解説しましたがアルコールを摂った際、それを解毒するのは主に「肝臓」の働き。
二日酔いにならない為には、体調を整えてアルコールを分解する肝臓を元気に整えておく事が大事なのです。
2、空腹の状態を避ける。
飲み会の前に事前にお水や軽食をとっておき、とにかく空腹な状態でお酒を飲むのは避けましょう。
空腹状態で飲酒すると、アルコールの吸収速度が速くなるため、早く良いが回ってしまい、二日酔いになりやすくなります。
事前にお水や軽食を摂っておく事によって、それらがフィルターの役割を果たします。
更に、飲み会前にオススメなのが「牛乳」です。
牛乳には脂肪分が含まれており、その脂肪分が胃の粘膜を覆ってくれる為、アルコールの吸収を遅らせる役割を担ってくれます。
その他の脂肪分としては、バターやチーズ、お米や麺類などを摂っておくと、同様の効果が期待できます。
3、「栄養ドリンク」や「サプリ」もオススメ!
最近の栄養ドリンクやサプリは非常に多くの種類が販売されていますが、その中には主に2種類があります。
・アルコールの分解を促進するもの。
・アセトアルデヒドの分解を促進するもの。
アルコールに弱い体質の人や、日々の飲酒で肝臓がダメージを受けている方は前者、それ以外の方は後者をおすすめします。
後者のアセトアルデヒドの分解をサポートする栄養ドリンクやサプリの中として人気があるのが「ウコン」です。
ウコンに含まれるクルクミンは、胃の中の食べ物の分解の為に働く「胆汁」の分泌を促し、アルコールやアセトアルデヒドを分解する手助けとなる成分です。
BACCHUS(バッカス) さんから販売されているこのサプリには、クルクミンだけでなくビタミンCまで配合されているので、美容を気にされている方も期待大ですね。
内容量も他の顆粒タイプのサプリと比べて、たっぷり入っているのでお得な気分になれます。
飲み会直前の軽食が難しい場合は、ぜひ事前にこういったサプリやドリンクを飲んでおきましょう。
二日酔いにならない方法【飲んでいる最中】編
「飲む前」にする事前準備は、もうご理解頂けたかと思います。
ここからは、「飲んでいる最中」からできる二日酔い対策についてご紹介していきます。
1、「水」(チェイサー)と交互に飲む。
二日酔いは、アルコールが体内へ吸収される速度を落とす事で予防できます。
飲酒の際は、できれば飲むお酒と同量程度の「水」を飲むようにしましょう。
これをする事によって、体内のアルコール濃度が薄くなる為、より吸収を抑えられます。
豆知識としてお酒と一緒に飲む水は、以下の2種類の呼び名に分かれます。
・日本酒や焼酎に添えられるもの:和らぎ水
・カクテルや洋酒系に添えられるもの:チェイサー
このように区別します。
お酒を飲む際には、チェイサーを用意して、アルコールのみを摂取し過ぎないように注意しましょう。
2、食事をしっかり摂る
吸収スピードを抑える為には、アルコールと同時に食べ物を摂取する事も大切です。
先程と同様、しっかりと食事を摂ることにより、お酒が胃の粘膜に直接届く前のフィルターの役割を果たしてくれます。
おすすめの食べ物は、タンパク質が豊富な肉類やチーズ、枝豆などです。
特にチーズには「脂肪分」が含まれているのに加え、飲酒の際に失われる栄養成分であるビタミンやミネラルも含まれています。
この様に、飲酒の際の食事では「脂肪分」「ビタミン」「ミネラル」「タンパク質」を含んだ食事を積極的に摂取しましょう。
二日酔いにならない方法【飲んだ後】編
二日酔い防止の為の行動は、飲んだ後でも遅くはありません。
その方法を、ご紹介していきます。
1、すぐに寝ない
まずは、お酒を飲んでからすぐに寝ない事です。
就寝中は内臓も休んでしまう為、アルコールが分解されにくくなり二日酔いになりやすいと言えます。
また、飲んだ直後に体を横にすると、胃酸の逆流を引き起こす可能性もあります。
飲んだ後しばらくは横にならず、最低でも3時間程度は体を横にせず水分補給などのケアを行いましょう。
2、水分補給をしっかり!
アセトアルデヒドを分解するのに効果的なのは「水」「オレンジジュース」などのソフトドリンク、しじみの味噌汁の摂取などが有効です。
水やお茶などの水分はアセトアルデヒドの濃度を薄め、体外に排出させる為にも積極的に摂取しましょう。
お酒には「利尿作用」があるので、飲酒時は体内の水分が不足しがちになります。
脱水症状が起こりやすい状態にもなっているので、水分補給はとても大切です。
さらに、しじみには肝臓機能をサポートする成分も含まれているので、とてもおすすめです。
二日酔いになってしまった場合は?
「ついつい飲みすぎてしまった・・・」「対策したのに二日酔いになってしまった・・・」となってしまった場合でも、対処する方法はあります。
それらの方法を、いくつかご紹介していきます。
1、水分をたくさん摂取しましょう
二日酔いになってしまった場合、まずは水やお茶、ソフトドリンクなどの水分をしっかりこまめに摂取しましょう。
体内のアルコール濃度を薄めつつ、アルコール自体の代謝を活発にしてくれます。
また、アルコールを分解する際に多量の水分を消費している為、身体が脱水状態になっています。
まずは脱水症状を改善し、利尿作用を促進して溜まっているものを排出させる事が大切です。
そのうえで、しっかり休息をとる事も忘れないようにしましょう。
体を休めている間も肝臓は、アルコールの代謝や有害成分を無害化する為に頑張ってくれています。
その働きに体の機能を注力させるためにも、水分補給をしっかりしつつ休息もしっかりとりましょう。
2、それぞれの症状に合った対策
二日酔いの症状がある場合には、それぞれの症状に合った対策を行いましょう。
・頭痛の場合:カフェインを摂り、血管の収縮を促す事で痛みが軽減されやすいでしょう。
・体の怠さ、筋肉痛の場合:糖分を摂取しましょう。エネルギー不足を解消する事で軽減される可能性がありますが、胃腸に負担がかからないものを選ぶのがポイントになります。(お粥、ソフトドリンクなど)一気に摂取すると嘔吐の原因になるため注意が必要です。
3、回復してきたら「お風呂」「サウナ」
お風呂やサウナも、ある程度回復した状態であれば効果を期待できます。
汗をかくことでアセトアルデヒドの分解を促進させる効果が期待できます。
脱水症状を防ぐ為に水分をしっかり摂ったうえであれば、おすすめします。
酔いが続いていたり、身体が脱水状態での入浴は危険ですのでくれぐれもしないでください。
まとめ
ここまで二日酔い対策について、様々な対策をご紹介しました。
当然、最も重要な事は「飲み過ぎない様にする事」です。
肝臓にダメージを与えない為にも、二日酔いで辛い思いをしない為にも、飲酒の際は予防をしっかり意識しましょう。
楽しいお酒の機会を台無しにしない為にも、ぜひこれらの方法を試してみてくださいね!